小桃のメモ

うだうだ大学生。

今更ながら-『13の理由』を完走した感想

大分前ではありますが、『13の理由』全シーズンをNetflixで観た感想を述べたいと思います。ネタバレありありですので、未見の方は悪しからず。

 

自らの命を絶った同級生ハンナ・ベイカーが遺したカセットテープをきっかけに揺れ動く人間模様。高校生ならでは(?)のスクール・カーストSNSの弊害などを描く重めのドラマですが、キャストさんが皆麗しく魅力的で、明るいシーンも多いので見ていられます。後悔先に立たず、傷多き青春ドラマといった印象です。

以下、感想を分かりやすくまとめました。多分、視聴者の中で同じこと思っている人多いんじゃないかな…?と期待しています。

 

1.みんないつ勉強してるの…

各シーズンでメインストーリーが大分変化します。S2までは、主人公クレイはハンナの死の真相の追求に奮闘する。ハンナの幽霊が登場しちゃうくらい、彼女のことをずっと考えています。特にS2にて描かれる、裁判を通して様々な事実が明らかになる展開は必見です。

しかしそれ以降、ハンナは殆ど出てきません。「皆無かったことに??」っていうくらい…。ハンナの母が再登場したり(割と主要キャラ)もありますが、リバティ高校の一同はちょっと不自然なくらいハンナの名前すら口にしない。S2でハンナ物語は完全に終わらせたんだな、ということが分かります。(正直ハンナに共感できない箇所も多いので、それはそれでよかったかも…?)

しかし、彼女の死の選択が以降巻き起こる様々な事件のトリガーになったことも事実。ハンナの一連の出来事も含めて、時間はあっという間に過ぎていくのだなぁという儚さ。

そして何より、これだけしっかりと事件が起こっておいて、大学合格するまで成績を維持しているのは純粋に凄いと思いました。(クレイとか常に自転車漕いでる印象しかない)

 

2.結局一番可哀そうなのはモンティ

圧倒的に可哀そう。救いが無さ過ぎやしないか。恵まれない家庭環境で、かつ自身の性的指向が抑圧されてきた中、なんやかんやで刑務所に行くだけでなく、まさかのブライス・ウォーカー殺害の犯人に仕立て上げられるという。こんな血も涙もない運命を辿るにもかかわらず、クレイの幻覚を通じてバケモンみたいな描かれ方をされていますよね…(ドラクエの悪魔系モンスターみたいな感じ)。ウィンストンとの運命的な出会いもありつつ、彼が「アレックスも好きだから!」という理由で有耶無耶に。結果ウィンストンはアレックスに振られる訳ですが、アレックスとチャーリーがベストカップルみたいな感じで祝福されて幸せそうなだけに、増々モンティの悲哀度が高まります。ブライス含め、敵サイドの死はどうでもいいんだな。

(アレックス&チャーリーの展開はぶっちゃけ必要か?とも思いました。というか、気が付いたら横にチャーリーが居た)

 

3.タイラーは小僧

モンティからしっかりと暴行を受けるタイラー。凄く痛そう。カーストも高くなく、物語の中でも報われないキャラクターの一人ですが、途中から小僧にしか見えませんでした。

 

4.クレイはどうしても好きになれない

主人公にはまらないあるある。

 

S1&2でハンナが遺した「13の理由」を追求、S3は罪的に一番重いブライスの懺悔、S4は「卒業まで突っ走れ!」みたいな感じで進んでいきます。最後の方はクレイがボロボロ過ぎて見てられないし、ジャスティンが迎える結末については4日くらい凹みました。そして、確かにブライスは世間知らずで傲慢だとは思うけど、転校して以降の扱いについてはちょっと気の毒だと感じてしまった。

そして何より、モンティが可哀そう。

 

皆に幸あれ :>